R 6年決特 区民、福祉、衛生費 辻議員10月11日
こころの健康・ゲートキーパー、グリーフケア
○辻薫委員 次に、引き続き衛生費ですけれども、健康推進費について、こころの健康について質問したいと思います。東京都の自殺者数は、平成10年から平成23年までの14年間で2,000人台後半で推移し、平成23年の2,919人をピークに減少傾向にありましたが、令和2年以降は増加に転じています。
自殺者の多くは、心の病であったことが明らかになっています。その中で、特に鬱病は多くの人に見られます。鬱病は、早期発見、早期治療が大切であることから、気軽に相談できる環境や支援体制が重要だと考えております。
令和5年度には自殺・鬱病予防対策としてゲートキーパー養成講座は15回、受講者は353人と、こう記載されておりますけれども、もう受講された後はどのように活動されているのか伺いたいと思います。
○飯嶋保健予防課長 ゲートキーパーの講座を受けられた方につきましては、まだ身近な方のそういった不調などに気づいていただきまして、声をかけ、話を聞き、必要な支援につなげ、見守るという形をとっておるんですけれども、そういったゲートキーパーのさらにつなぎのところを強化するようなところとして、ゲートキーパー講座を受けた方や、またさらにそのゲートキーパー講座を初めて受ける方でもそういった方と接する機会が多いような方向けのゲートキーパー講座というステップアップ講座というのもこちらのほうとしては用意しております。
○辻薫委員 今言ったステップアップ講座、非常に大事だと思います。引き続きの支援をしていただくために大事だなと思っております。
また、ストレスマネジメントの普及啓発は1万5,350人とありますけれども、どのような取組をされているんでしょうか。
○飯嶋保健予防課長 こちらストレスマネジメントにつきましては、ストレスとの付き合い方というパンフレットを保健所のほうで御用意しておりまして、そういったパンフレットをお配りしたり、また20歳代、30歳代向けに向けたメンタルヘルスケアの相談窓口を集めたパンフレットも御用意しておりまして、そういったストレスとの付き合い方に関する、また相談先に関するパンフレット等を普及啓発としてお配りした数をこちらのほうは計上させていただいております。
○辻薫委員 その内容を理解したところでございますけど、特にこの20歳代、30歳代が多いということで、いろいろ鬱病だったり、自殺者だったりということで、そういう年代の方たちにも啓発をしていただいているというところでございます。
先日、地域の方からこのような話を伺いました。最近家族を亡くされて、心にぽっかり穴が空いたまま生活を送っている。悲しみのあまり夫が着用していた洋服をリメークして着用しているという話を伺って、胸が締めつけられる思いでございました。
大切な人を亡くされた方、残された方の心と体の健康ケアにグリーフケアというものがございます。豊島区健康プランにグリーフサポートの周知とありますが、どのような取組をされているのか、お聞かせください。
○飯嶋保健予防課長 グリーフケアにつきまして、グリーフサポートということを行っている団体さんがございます。グリーフサポートが、一体どういったものかといいますと、身近な人と死別した方、悲嘆に暮れているような方が、亡くなった方と立ち直りの間で揺れる気持ちとともに寄り添い、支援していく、そういったことを行うようなものとなっております。その相談先を関係窓口で周知させていただくとともに、また心の不調の相談にも対応させていただいているところでございます。そういったことにつきまして窓口での周知だけでなく、ホームページなども通じまして普及啓発活動に取り組ませていただいているところでございます。
○辻薫委員 本当に悲しみに打ちひしがれているとどうしたらいいか分からないというような状況だというふうには思いますけれども、そういう意味では豊島区では、看護師会さんがグリーフケアについての講演会を開催していただいております。区は、どのように関わっておられますでしょうか。
○木山地域保健課長 在宅療養の連携の推進会議がございまして、多職種で連携してやっているものがあるんですけれども、それの一環としまして区民公開講座として看護師会さんが毎回グリーフケアについてテーマにして、専門家をお呼びし、呼んでいただいてやっていただいているものでございます。区からの委託事業でございます。
○辻薫委員 何か助成とか費用的な支援というのはされているんでしょうか。
○木山地域保健課長 このグリーフケアの講演会とかそういったものに関しましては看護師会さんに委託をしていますので、その点ではサポートはできていると思っております。
○辻薫委員 世田谷区では、世田谷区グリーフサポート事業として相談窓口を設置しております。港区や武蔵村山市では、ホームページ上でグリーフケアについての周知をしております。
グリーフケアがどのようなケアか、自分の心がどのような状況なのか、その場合にはどういったケアが必要なのか周知することで喪失感や悲しみを抱えた方の早期相談につながると考えております。
本区におきましてもグリーフケアのさらなる周知、先ほどもありましたけれども、ホームページでの丁寧な説明を要望いたしますけれども、最後に、この点お聞かせいただきたいと思います。
○飯嶋保健予防課長 今、委員から御指摘いただいたように、よりホームページなどで広くこういったことが周知できるように取り組んでまいりたいと思っております。
○辻薫委員 ぜひよろしくお願いしたいと思います。