R 6年決特 区民、福祉、衛生費 辻議員10月11日

がん対策推進・アピアランスケア

○辻薫委員 次に、衛生費で、この地域保健費になりますけれども、がん対策推進事業について伺います。

成果報告書85ページになります。がん対策推進計画に基づいて、がん予防やがん患者支援のための施策を推進されており、私ども公明党も強力に推進してまいりました。

そこで令和5年度から実施しておりますがん患者のウイッグ・胸部補整具購入費の助成でございますけれども、これにつきましては私ども公明党が質問で、また様々要望させていただいて、費用助成を実現していただいたところでございます。令和5年度については92件と、このようになっておりますけど、この内容、数の詳細について伺いたいと思います。

○木山地域保健課長  このがんのアピアランスケアのウイッグ、それから胸部補整具についてでございますけれども、23年度は92件で、ウイッグが75件、胸部補整具が17件となっております。女性が圧倒的に多いんですけれども、ウイッグは男性も1名の方が申請をされて、受けられております。

○辻薫委員  男性もいたということでありました。

現在は1人につき1回のみ購入費助成が活用できるとなっておりますけれども、使用していると劣化してきますし、複数の補助を実施している自治体が23区内にもありますが、今後の取組についてお考えを伺います。

○木山地域保健課長  やはり仕事とか社会生活の両立というところではこのアピアランスケアというのは非常に重要だと考えておりまして、前、1万円の補助だったのを今年からウイッグ5万円、胸部は2万円というふうに上げたところでもございます。

回数につきましては、今後検討してまいりますけれども、そういう闘病生活を終えてとか、闘病しながら社会で活動していくために妨げになっているようであれば、なるべくそこは手当てをできるように支援をしていきたいと考えております。

○辻薫委員  今、社会生活の中で非常に必要にということで、ぜひよろしくお願いしたいと思います。

また、身体の一部に欠損や変形が生じた場合に外観を補うための取り外し可能な装具が活用されております。エピテーゼと言われるシリコンなどの合成樹脂で作られており、乳がん、上顎洞がん、皮膚がんなどの患者が使用されています。例えば新宿では、このようなエピテーゼの購入費に20万円を上限として補助を実施されております。アピアランスケアの原点に返ると、このような外見の変化に対する補助金の導入について検討を求めますが、区の御所見を伺います。

○木山地域保健課長  新宿区も今年度からエピテーゼを始められたということです。ただ、こちらのほうは東京都の補助金の対象ではないので、区としては全部持ち出しという形でやってらっしゃるんだと思います。

こういう、がんだけじゃなくて、事故だったり、それ以外の難病とか、いろんな事情でこういった外見上のものの支援というのは必要だとは思うんですけれども、どの程度やるかというのは今後先行している自治体を見ながら考えていきたいと思っております。

あと東京都が各区市町村にアンケートを取ったりしていますので、需要なんかが少し出てくれば都の補助金も変わるかもしれないので、その辺りも注視していきたいと思います。

○辻薫委員  都の動向もということなんですけれども、私たちの会派にもそうした要望が寄せられているということをちょっとここでも申し上げさせていただきたいと思います。

また、他区ではアピアランスケアの講習会が実施されており、がん闘病中に肌が黒ずんでくることへのケアや外見ケアの工夫を学び、体験する会が実施されております。

また、がん治療で食欲がない方でも食べられる、栄養が取れる料理教室が開催されたり、がんサバイバーの方々を支援する講習会などが実施されている自治体がありますが、ぜひ本区でも実施していただきたいと思います。都内で初めてがん対策推進条例を制定した本区として、今後の取組につきましてお考えを伺いたいと思います。

○木山地域保健課長  やはり死因の第1位は、相変わらずがんが1位なので、ポピュラーな病気になってきてしまっているところがあると思います。予防という点でがん検診の受診勧奨を引き続きやるのと、あとは不幸にしてかかってしまった場合にでも安心できるという体制を整えていきたいと思います。

○辻薫委員  ぜひよろしくお願いします。