令和4年決特議会政経総務費10月 5日 西山委員補足質疑

議会オンライン化、HPへ用語解説

○西山陽介委員  西山でございます。最後ですか、よろしくお願いします。

より分かりやすく、またより分かりやすい言葉で、より伝わりやすく、そして聞きやすく区民から信頼を得る行政、そして議会を目指すことについて取り上げさせていただきたいと思います。

9月の24日、東京新聞、こういう記事がありました。「議会オンライン化を先導する取手市職員」ということで、49歳男性の方の取材記事でございました。御存じの方も多いかと思いますけども、取手市議会はオンライン委員会、オンラインを使った議会、数多くこなされていまして、全国から視察が絶えない。その中で、この方は事務局次長としてシステム選びからマニュアル作りまで手がけてこられたと。議会愛を合い言葉に住民に開かれた議会を目指しておられる。18歳で職員になられて、最初に配属されたのが議会事務局だったということで、この記事には片仮名で書いてあるんですけど、「テイソクスウ」とか「ドウギ」とかですね、漢字すら思い浮かばなかったということで、必死になって勉強、用語辞典などを開いてミスター事務局というんでしょうかね、もう通算27年、事務局にいらっしゃるという方の記事がございました。

私も今期は総務委員会、また本決算委員会所属させていただきまして、御質問の言葉、それから理事者の皆様の答弁の言葉を聞かせていただいておるところでございます。そういう中で、大分ほとんど、あっ、こういうこと言ってんだなというのが分かるんですけども、例えば議会の中では、議長がよくおっしゃる言葉で、開議、会議を開くという言葉があります。この開議の「開」は開くという字を使うわけですけども、これは議長がこの宣言をして、やっと本会議が開かれるという意味の開議という、そういった言葉、漢字でございます。こういうのも一般の暮らしという中では、なかなか知り得ることのできない言葉の一つだと思います。先ほどの記事の中にも定足数という言葉ももう定例会の本会議ごとに毎回言われる言葉でございます。

そういう中で、第7回目となる議会報告会、5月に開催をさせていただきました。リアルでの区民、お客様に御来場いただく。それからインターネットでも生中継をさせていただくという、議会報告会といたしましても初めてハイブリッドな形としての、ハイブリッドという言葉もまた難しい言葉だと思いますけども、両方の機会をつくって報告会をさせていただいたという初の開催でございました。

そういう中で、運営を携わらせていただく中で、どこまで御覧いただいた区民の方に御理解いただけたのかなと。そして、御来場の皆様には資料が手渡されてますので、画面に映るものと、それから手元の資料とで見ることができる。だけども、インターネットでは手持ちの資料はありませんので、画面に映るものしか御覧いただけないと。そういう状況下の中で、どれだけ分かりやすい言葉、平易な言葉、そして一般の方が聞いても理解できるような言葉、そういったものが伝わっていかないと本当に開かれた議会、そういった意味にはつながっていかないかもしれないなということを考えた次第でございます。

そういう中で、他の自治体、23区ですけども見ますと、例えば議会で使われる言葉を用語集としてまとめられている、そういったところも拝見をさせていただきました。本区では、この議会で使われるような言葉の解説ですとか、そういったことについては本区の取組みというのはいかがなもんでしょうか。

○樋口議会総務課長  本区におきましては、今委員の御指摘のように、例えば港区ですとか、足立区ですとか、そういったところには用語集がございますが、本区においてはそういったものは整備はされておりません。

 

○西山陽介委員  用語集、今おっしゃられた区のものも拝見させていただきましたけども、レイアウトとか文字の大きさは別として、大体書いてある内容は一緒です。本区でも例えばホームページに展開しようと思ったら、本当、コピー・アンド・ペーストというんですか、もうそれで簡単にできちゃうような話だと思います。それはそれとしてやったほうがいいんじゃないかなと思うんですけども、私が加えて提案したいのが、いわゆる最近、今、僕も少し出ちゃいましたけど、いわゆる外来語ですとか、そういったこと飛び交いますよね。今日の答弁でもコンサルテーションという言葉も使われましたよね。あとは慣用読みとか、本来とは異なるような意味で使われてるようなそういった用語もあると思います。それからあと新しく登場してきた用語、そういったものもあるかと思います。そういったものなんかをやはりしっかりと解説するようなものを整えていって、それは財産になっていくというふうに思うんですけども、そういった視点では何か御所見はございますでしょうか。

○高田区議会事務局長  確かに外来語、新語、コンピューター用語ですね、様々な用語があると思います。ちょっと区議会事務局の議会用語、特に特殊なものがございます。今議会改革検討会、今年度、今期もう23回になりますでしょうかね、重ねておりますけれども、議員の皆様と今開かれた分かりやすい議会ということで検討しておりますけれども、議員の皆様方とともに、こういう議会用語集、それから分かりやすい言葉についても、ともに検討させていただきながら、ホームページなどの掲載についても検討をしていければなというふうには思っております。

○西山陽介委員  これ議会に限ったことではなくて、行政、もう行政用語って言っていいかどうか僕は分からないんですけども、いわゆる公用文というものがあるかと思います。公用文、ちょっと調べましたところ、昭和27年に公用文というものが通知されたということで、昨年にその公用文の見直しというんでしょうかね、そういったものが提言されたというふうに聞いておりますけども、本区としては、この公用文の扱い方、そしてそれが全部署に行き渡って、で、文章として平準化をしているかどうか、そういったことについての検証とか、そういったものはあるんでしょうか。

○兒玉総務部長  文書管理につきましては、総務課で管理しておりまして、公用文書につきましては、今文書管理システムがございまして、それで管理をしてるところでございます。さらに今年度、文書管理システムバージョンアップいたしまして、さらに適切に管理できるように勝手に文書を捨てるとか削除するようなことがないように記録に残してまいりたいと、そういうシステムを今構築してるところです。

○西山陽介委員  もう時間ですかね、すみません。例えば最近でもちょっと前なんですけども、議会に提示された資料の中で、よく条例改正とかあると、現行という欄があって、その右側に改正案というのがあって、変わるところに下線が引いてあってというふうに見やすくしていただいてるんだけども、最初に出た資料は左側が現行で右側が改正案、次の議案に移ると、左側が改正案で右が現行みたいな、そういったものもこれまでありました。だからそれは整理されてないんじゃないかなというふうにはずっと思ってました。それが公用文なのかどうかということの定義に入るかどうか分かりませんけども、私が言いたいのは、前段議会の話をさせていただきましたけども、この委員会の審査でも、いわゆる専門家同士だけがやっている会議じゃないですよね、中継されてるわけですから。いわゆる区民の皆様、また区民以外の皆様も御覧になってて、その発言の内容や、また交わされる言葉の内容を聞かれて、また映像を見ていただいてるかというふうに思います。これからもやはり言葉とか、それから文章、それから耳に入る情報、そういったものが公の中の世界ですから、そういったものはきちんと統一されて、より分かりやすく、そして聞きやすく、そしてそれがひいては区民の皆様から信頼を得る行政及び議会と発展していくように、これからも私どもも私自身も併せて取り組んでいきたいなと思いますので、今後ともよろしくお願いします。 以上です。

○齊藤副区長  今御指摘いただきましたけれども、資料を様々な課がたくさん作ります。私もそれを、全て議案の説明資料等を拝見していて、何度も何度もこう統一するように調整はしておるんですけれども、今おっしゃっていただいたとおり、形式も大事だと思いますし、言葉遣いも、やはりこれ区民の皆さんの目線で伝わるような、専門家が見て分かる資料、正しいことが書いてあるからそれでいいんだということでは決してないというふうに思っておりまして、それは全理事者、今、西山委員から御発言いただきました趣旨、資料というのは物事が相手に伝わって初めて資料の価値があるんだというところを改めて肝に銘じまして、今後、資料作り、それから答弁もそうかもしれません。そういったものを、区民の皆様の目線で作るように、また答弁するように心してまいりたいと思います。