19R1年決算委員会10月18日文化商工・教育費
国際アート・カルチャー都市・伝統芸能・宝塚歌劇団中学生招待・銭湯支援、煙突の安全
○ふまミチ委員 本日もよろしくお願いいたします。
私からは、アートカルチャーによるまちづくりの推進について、さまざまな質問をさせていただきますので、よろしくお願いいたします。
まず、東アジア文化都市に向けた機運醸成を図る事業として、薪能、狂言等の日本古来からの伝統芸能の上演が昨年とことしと行われております。この事業の概要と目的をお示しください。
○渡邉文化デザイン課長 伝統芸能の薪能でございますけども、まさに国際アート・カルチャー都市づくりの推進の一環としまして、区内で活躍をされている伝統芸能の演者さんに協力いただいて、区内の野外公園で仮設舞台を設置し、薪能を初め、狂言等の日本古来からの伝統芸能を上演することを行っております。これに基づきまして、区民を初め、来街者、そして区民の、特に小さなお子さんにも発信をするということで、広く皆様方に発信をしながら、芸術文化への未来を開く感性を育む機会を提供するということで実施をしております。
○ふまミチ委員 とても評判のよいと伺っておりますが、昨年は、私ちょっと拝見できなかったんですが、本年、東池袋中央公園の公演は拝見させていただきました。本当に公園の緑と、あと、特設舞台ですか、と薪ですかね、が本当に幻想的で、本当に演者さんのすばらしい演技も見せていただいて、堪能させていただいたところでございます。
この舞台を鑑賞する前にというか、私、東アジア文化都市交流団で西安に伺わせていただいたんですが、そのときに西安で本物の山や川を使って舞台にした、本当にスケールの大きい歴史舞台劇の長恨歌というものを鑑賞させていただきました。この長恨歌ですか、でよろしいかと思いますが、この長恨歌が本当にすばらしくって、300名の踊り子さんがきれいに舞っていただいていたわけなんですが、本当にこの長恨歌が、私もネットで調べていきますと、本当にすばらしいと。もっともっとこれが世界に発信していったほうがいいんじゃないかというのも見せていただいたところでございます。そのときに、私、再度、もう一回行って見るのもいいなというふうに思ったぐらいなんですけども、その全然スケールがちょっと違うかもしれませんけれども、この池袋の小さな公園で行われた薪能も本当に何かすごくよく、負けていないなというふうに思ったところでございます。
この事業は、本当、東アジア文化都市に向けての事業だと思いますので、補助金が今後なくなるのかなと思いますけれども、とても継続というのが難しいかと思いますけれども、本当に何かの記念の年にとか、この事業の復活をお願いできたらと思うんですが、何か御見解があれば、教えていただけますか。
○渡邉文化デザイン課長 この薪能、昨年から行っておりまして、昨年は南池袋公園で実施をしまして、今年度は、9月21日に東池袋中央公園で実施をしたところでございます。これは、まさに東アジア文化都市の機運醸成ということで、昨年から実施をしておりまして、ことしは本番ということで行っているところでございますが、としま未来文化財団に委託をして実施をしておりますが、2,000万円のお金を委託して、実施をしていただいているということで、非常に大きなお金になっておりますので、これを毎年毎年というところになりますと、なかなか大変なところではあるかとは思うんですが、こういうようなものを広く発信をするということは必要でございますし、今は未来文化財団に能の会という形で、これは東京芸術劇場で実施をしている、プレイハウスで実施しているものございますが、そういうものと今後重ね合わせながら、どういうような形でやっていけばいいのかというのを検討していきたいと考えております。
○ふまミチ委員 わかりました。
本当に能の会ございますけれども、本当に野外で見せていただけることがすごくよかったなというふうに、私は思っておりますので、ぜひとも復活をお願いしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
そして、この公演で、もう一つ感動して、能がちょっと身近になったなと思うことが、チラシに、能サポート対応公演ということで、QRコードがつけられて、添付されておりました。私もスマートフォンに取り込んで、演目の解説を手軽で見ることができたわけです。私も1年に1回、狂言を見に行かせていただいているんですが、そのときは、そういうものもなく、わけもわからず見せていただいていて、最近少しずつわかってきたのかなというぐらいなんですけども、ここでは本当にすぐわかったんですね、その解説を見せていただいたことによって。でも、このせっかくすばらしい、このQRコードがあるんですけども、ちょっと周りを見渡すと、そのようなスマートフォンを持ってという人は、あんまり多くなかったような気がします。本当に司会の方が今から始めますというときに、一言、チラシにありますけども、これを取り入れて、ぜひごらんになってくださいという声かけがあれば、もっと皆様、よりわかりやすいというか、なったのかなと思いますので、今回で、ひょっとしたら終わるのかどうかわかりませんけども、また、こういうときがありましたら、しっかりとそういった周知ですかね、一言添えていただけるようにお願いしたいと思います。
この能だけではなくって、いろんなことで、さまざま区のいろんな行事がございます。そういったときにもそういった細やかな配慮をこれからもお願いしたいと思いますが、区の見解をお聞かせください。
○渡邉文化デザイン課長 この御指摘の能サポでございますが、スマートフォンでQRコードを読み込んで、解説が流れるということで、これは日本語だけではなくて、今回、東アジアの文化都市事業ということで行っておりますので、日本語だけではなくて、中国語、韓国語、そして英語でも対応ができるようになっております。確かに、事前のチラシにこういうような能サポで対応がしていますよというような周知をさせていただき、御来場いただいた方にパンフレットの中にもこちらのほうの使い方、アクセスの仕方等を書いてある紙は入っておりましたが、丁寧なアナウンス等がなかったというところでは反省をしているところでございます。今後、このような能サポのようなスマートフォンを利用した解説等を実施する場合には、きめ細やかな周知、特に当日のアナウンスについては、わかりやすい形で行って、皆様に活用していただくよう努力をしていきたいと思っております。
○ふまミチ委員 わかりました。
もう一つ、先ほどからとしま能の会のお話がございました。これは、東京芸術劇場で定期的に行われているかと思いますが、こちらは室内ということもございまして、携帯電話ではなく、タブレットで50席限定エリアのみ貸し出しがあるというふうに言われています。済みません、どうして50席限定なのか、ちょっとそこを教えていただければと思います。
○渡邉文化デザイン課長 こちら、財団のほうにも確認をしたところでございますが、実は、やろうと思えば全席可能であるそうだということは聞いてございます。ただ、こちらのほうは、室内で例えば利用する場合には、会場が暗くなって、ステージのところが見やすいように明るくなっているわけでございますけども、会場が暗い中で、皆様方がスマートフォンを使いながら見ていると、明かりがちらちらしてくると。そうなりますと、演じる演者さんのほうが気が散ってしまうというようなお話も伺っております。この辺は、演じる側と担当のほうとやりとりをしながら、この区間で限定をして、席でやりましょうというような形でやったというようなことを聞いておりますし、また、先ほどの薪能のほうは、外でやるものでございますし、その辺は全く問題ないというようなことで、今回は広く皆様方に見て、使っていただくような、そんな区別というか、使い方をしているというところでございます。
○ふまミチ委員 わかりました。本当に演者さんの側からしてみたら、そうなのかもしれません。ですので、本当に演者さんと検討しながらやっていただけたらと思います。
本当に、このQRでもそうですし、タブレットもそうなんですけども、伝統芸能を本当により理解を深めるためにあるものでございます。しっかりとこういったものを活用しながら、本当ににぎわいの創出をしていただければと思いますので、よろしくお願い申し上げます。
済みません、次に、ぞうしがやこどもステーションの事業についてお伺いをいたします。
私もぞうしがやこどもステーションは評判がいいと伺っておりましたけども、まず、このこどもステーションの事業、教えていただけたらと思います。
○渡邉文化デザイン課長 こちらのぞうしがやこどもステーションでございますが、雑司が谷の地域文化創造館の地下の1階のところに小さいんですが、こどもステーションというものを持って運営をしているというところでございまして、こちらは、委託をして、NPOのほうに委託をして、大体土曜日と日曜日を中心になりますけども、就学前のお子さんにいろんな文化体験をしていただこうということで、例えば体遊びですとか、音楽ですとか、そういうようなワークショップを通じながら、子どものための文化体験事業を実施しているというものでございます。
○ふまミチ委員 わかりました。
この文化事業ですけども、千登世橋のところまで皆さん通っていただいているわけでございます。どの地域からお越しになっているかという、何かそういった統計とかありますか。
○渡邉文化デザイン課長 このぞうしがやこどもステーションは雑司が谷にあるということで、比較的都電沿線の方ですとか、あとは、都営地下鉄を利用されて、直結になっておりますので、地下鉄を利用する区外の方もいらっしゃるというところで、アクセスの問題で雑司が谷に来にくい方というのは、非常に少ないのかなという認識を持ってございます。
○ふまミチ委員 わかりました。やはり沿線とか、お近くの方が伺うということなのかなというふうに思います。
それで、この事業に対する評価ですね。事業がまだ実施して2年目ということでございますが、この成果はどのようにお考えになっているか、お示しください。
○渡邉文化デザイン課長 毎回プログラムが終わりましたら、アンケートを皆さんに記入をしていただいているんですが、これまで利用されている方が、非常に、昨年度ですと、プログラム的には54のプログラムを実施しまして、約2,000名近い方に御利用いただいております。この中の参加世帯でいきますと517組が参加をしていただいているんですが、494組と、非常に回収率が96%といい、高い中での内容、そして、今後の参加意向等々も聞いてございますが、高い評価を受けてございます。また、自由記述の欄ですとか、また、直接運営のNPOの職員に語っていただく感想の中で、非常に子どもと、子ども同士の交流ですとか、そういうものをうまくできているということで、非常に高い成果だと思っております。
○ふまミチ委員 わかりました。
今後、この千登世橋教育センターの施設が改修予定になっています。ですので、その後、どういうふうに事業をしていくのかと思うのと、それと、先ほどもありましたように、沿線の方とか、地域の方がいらっしゃるということで、ほかの地域、なかなか行きづらい方もいらっしゃります。ですので、ぜひともこの千登世橋の教育センターだけではなく、各地域の区民ひろばなどを使いながら行っていただいたらいいのかなというふうに思いますけど、ちょっとそこら辺の御見解をお願いいたします。
○渡邉文化デザイン課長 大変失礼いたしました。
この千登世橋の施設ですけども、これから改修が入るということで、使えなくなる可能性があるということで聞いておりますので、今後については、区民ひろば等を活用しながらやっていきたいということで、昨年、2カ所でモデル的に区民ひろば、実施をしました。非常に高い評価をいただきましたので、今年度、さらにふやしまして10カ所程度で今実証している最中でございます。今後もアンケート等の結果を見ながら、来年度、また、さらにふやしていくかどうかというものを検討していきたいと考えております。
○ふまミチ委員 わかりました。じゃあ、そのようにしていただいておりますので、また、どんどん拡大をしていただきますようよろしくお願いいたします。
宝塚歌劇団中学生招待
○ふまミチ委員 次に、Hareza池袋が11月1日にオープンします。そこで、区立文化劇場、東京建物 Brillia HALLにて、こけら落としシリーズで、いよいよ宝塚歌劇団の星組の公演があるわけでございます。そのときに、区の貸し切り公演を設けて、区立の中学校の2年生と3年生に御招待があるということも伺いました。まず、初め、この費用、どこの費用から出るのか、そして、対象人数とか、総額を教えていただければと思います。
○關文化商工部副参事 今年度、こちらのほうの事業の予算でございますが、文化商工費のほうで対応いたします。こけら落としシリーズのほうの経費の一部を充当することで、対象人数が、現段階で1,200名少々、1,230名程度というふうに伺っております。総額予算にいたしますと、おおむね1,100万円程度を想定してございます。
○ふまミチ委員 わかりました。1,200名ということで1,100万、わかりました。ありがとうございます。
それで、この事業の目的ですね、これは授業の一環として行うと聞いておりますが、ちょっとその辺のことをお伺いいたします。
○佐藤指導課長 2年生、3年生対象に、授業の中で行かせたいと思っております。
○ふまミチ委員 わかりました。授業でということでございます。
3年生に関しては、受験もあるのでということでございますが、そこは行きたい人が行くということですかね。
○佐藤指導課長 2年生は対象全員でということで、3年生につきましては、参加の可能な学校でということで対応させていただきます。加えて、知的の固定の学級のお子さんたちにも優先的にということで、今回用意させていただいております。
○ふまミチ委員 わかりました。じゃあ、区立の学校はそのようだと、わかりました。
そして、区内にある私立中学校、また、区外にある私立中学校に通う生徒さん、その対応をちょっとお示しいただけますか。
○關文化商工部副参事 区内に私立の中学校もございます。当然それらも対象にするかどうかということは、指定管理者のほうであるとしま未来文化財団と区との間で協議をして、検討を進めたところでございます。結論としましては、今回、公演日程等が決まるのが年度をまたいでしまって、それぞれの学校のカリキュラム、スケジュールが固まっているといった状況がございました。そういった点を鑑みまして、まずは、公立の学校でスタートを切るというふうな判断をしたものでございます。
○ふまミチ委員 わかりました。
スケジュールとかもあったということでございますが、来年度以降は、どのような呼びかけをするかとか、どうしていきたいのか、ちょっとお示しください。
○關文化商工部副参事 区内の私立の学校の方々、それに加えまして、他区にあります私立の学校に通っている区民の皆さんもいらっしゃるかと考えてございます。現実的には、なかなか範囲の設定ですとか、難しい部分がございますので、まずは公立の中学校を中心に数年間やってみるというふうな方向で考えたいと思ってございます。
○ふまミチ委員 数年間ということは、来年も、まだちょっと。
実は、私のお知り合いの方が宝塚さんのOGさんの後援会をされている方のお孫さんが、私立の中学校に通われていると。そのお孫さんもとっても宝塚が大好きだから、どうして、私は行けないのというお話があるというふうに伺っています。ですので、早急に、この私立の中学校のお子様にも、ぜひこの宝塚を鑑賞していただけたら、観劇していただけたらなと思いますので、何とか早目に手を打っていただきますようよろしくお願いいたします。
それで、最後に、この文化の質問で最後なんですけども、東アジア文化都市がいよいよ閉幕されます。この1年間というか、実質2月から11月まで1年弱ですね。この実施期間、そしてまた、準備期間も含めて、本当に皆様の大変な努力、そして、大変な時間を費やしていただきました。そして、ほぼ大成功ということではございますけれども、今後、この西安と仁川との交流をどのようにお考えになっているのか、最後お聞かせください。
○小池東アジア文化都市推進担当課長 ことし、日本で6番目の代表都市ということで、この東アジア文化都市事業に取り組ませていただいております。御案内のように、ことし、暦年で終わって、来年は北九州ということで、引き継ぎをいたします。しかしながら、この交流の事業につきましては、一応、これまで文化庁のほうも単年で終わるというところが課題としてなっておりましたので、一応、来年も文化庁の委託事業として、金額は非常に大幅に桁が小さくなってしまうんですけども、継続できるような形での予算措置というものが今手当てされていますので、来年の予算編成を財政当局のほうと協議しながら、計上して続けていきたいというふうに思っているところでございます。
○ふまミチ委員 わかりました。せっかくこのように交流が深めたわけでございますので、しっかりと、民間もそうですけれども、しっかりと交流をしていきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
区内の銭湯支援、煙突の安全
○ふまミチ委員 最後に、区内の銭湯の煙突の件でちょっとお伺いしたいんですけれども、先日、台風19号で足立区の銭湯の煙突が折れたというような報道がございました。昨年は、大阪でも煙突が倒れて廃業になってしまったという銭湯もございました。今回、この区内の銭湯で、台風19号による被害があったのかどうか、ちょっとお示しください。
○山野邊生活産業課長 個々に聞いたわけではございませんが、区においては、今19、営業している銭湯がございますが、特に煙突が故障した等の連絡は入ってございません。
○ふまミチ委員 わかりました。連絡がないということはよかったんでしょうね、と思います。
それで、今回、地域の皆様からちょっと御心配の声が上がったのが、北大塚三丁目の千代田湯さんでございます。こちらのほう、廃業されたということで、現在空き家になっているというふうに伺っています。ですので、地域の皆様方が心配されて、前回の千葉でのゴルフ場のネットのこともございました。この煙突は大丈夫なのかという心配の声がたくさん上がっていたというふうにお伺いしておりますけども、そういった声というのは、千代田湯さんだけではなくて、そういった地域から煙突が危ないとかという声ですね、そんなものは上がっていたのでしょうか。
○山野邊生活産業課長 明確に上がっているのは、千代田湯さんの周辺でございますが、やはり地域によっては、そういった危惧をされているというようなことは数件、今回ではないですけれども、以前に聞いたことがございます。
○ふまミチ委員 そうですよね。やっぱりちょっと老朽化していると、とても心配なのかなというふうに思います。
今まきだけではなくって、ガスや電気で沸かすということがあるかと思います。銭湯で、そういった技術的には可能かとは思うんですが、ちょっとその辺のことを教えていただけたらと思うんですけど。
○山野邊生活産業課長 済みません、私もちょっとそこまで詳しくないんで、明確には答弁できないんですけれども、確かに、ガス等を利用した場合と、それから重油を利用した場合というふうに大きく手法は分かれてございます。現在、ガス等で利用している銭湯のほうが非常に割合的には多くなっているということでございます。重油のほうは、間違いなく、まき等も含めて、煙突が必要になってくると思いますが、ちょっとガスに関して、煙突がどのぐらい必要なのか、必要じゃないか、その辺ちょっと私のほうで認識してございませんので、後ほど分析いたしまして、御報告させていただければと思います。
○ふまミチ委員 わかりました。本当に煙突が必要なのかどうか、長いのか、短いのか、それぞれあるかと思いますけれども、そういったことも踏まえながら、ちょっとそういった煙突で、すごく心配されている方もいらっしゃいますので、何とか今後の検討を含めて、地域の皆様の不安の声をしっかり受けとめていただけますよう、よろしくお願いいたします。
○山野邊生活産業課長 現在、運営している事業者さんには、施設整備ということで、補助金もきちっと出せるというようなことになってございますので、きちっと煙突の点検をしていただいて、必要に応じて、その補助を使っていただくということを勧めたいと思います。ただ、今回のように、千代田湯さんのように、私もちょっと以前の所有者等に当たってみたんですが、なかなか連絡がとれないだとか、そういった状況もありますので、そういったところ、今後どうしていくかということは、区としても課題だと認識してございますので、何とか対応してまいりたいというふうに思います。