19R1年決算 10月17日環境・都市整備費高橋議員
水害対策・神田川の桜維持管理事業・グリーン大通りエリアマネジメント
○高橋佳代子委員 よろしくお願いいたします。私からは、水害対策維持管理事業について、伺います。
神田川の水位警報装置及び排水場維持管理経費ですか、これを具体的にちょっとお伺いします。
○松田道路整備課長 豊島区の氾濫する可能性のある神田川ということでありまして、そこに水位計とカメラを設置してございます。水位計につきましては、河川天端、つまり、これ以上水位が超えると氾濫してしまいますよというところから4メートル下の部分に、氾濫危険の警戒の線を引いておりまして、それを超えますと、基本的には、自動的に警報が鳴り、また周辺住民の方々にアナウンスが流れるというような装置がついてございます。その維持管理経費。
また、カメラにつきましては、当然、そこのモニターそのものが道路整備課のほうにありますので、いつでも神田川の状況を見れる状況にあるということでございます。
○高橋佳代子委員 今回の台風19号で、かなり水位が上昇しました。私も何度か通りかかって見ましたけども、これは結局、最終的には、ほかの中野区なんかもっとすごかったですけど、鳴らなかったという理解でよろしいんですよね。
○松田道路整備課長 豊島区の神田川の測定しているところ、全部で10メートル深さあるんです。4メートル下に警戒区域なんですけれども、最終的には、その20センチ下がマックスでしたので、差し引きすると5.8メートルまで水位が上がったということでございます。ただ、あと20センチ超えていれば、当然、警報が鳴ったというような状況でございます。
○高橋佳代子委員 私のように昔から高田に住んでいる人間には、雨降ると、ずっと何か耳に聞こえているような気がしているぐらいこびりついているもので、でも違うなと思いながら、ちょっと過ごさせていただいたんですけども。本当に今、神田川は桜の木が両脇、すごいきれいに咲いていて、春には物すごいたくさんのお花見の来街者の方がいらっしゃるんですけども、一方で、枝が余りにも川のほうに伸びている状況があって、地元の町会からは危ないのではないかというような不安の声があります。というのは、今回みたいにどんどん水位が上がってくると、木とかごみとかいろんなものが流れてきて、そこで逆にとどまってしまって、氾濫を起こすのではないかというような不安があるんですけども、この桜の木に関しては、何か規定が今あるのかどうか伺います。
○石井公園緑地課長 あのあたりの桜を植えたのは、ちょっと私にも責任があるところがありまして、50周年の事業で河川改修が行われて、昭和57年に河川が終了して、文京、新宿、豊島というような形で、同じ大きさで街路灯のデザインも全て統一をしてやろうというような形で、そのころ植えたのが直径6センチのソメイヨシノです。今では、1周で2メーター50ぐらいになってございます。ソメイヨシノ自体は枝がすごい垂れ下がるというところで、将来を見越して高い位置から垂れ下がるような形になっているんですけれども、先ほど、道路整備課長が述べましたように、鳴るところでは、水位が天端から4メートルというような形で、今回鳴るような状況では、枝が水面をすっているような状況では、まだないというようなところはございます。
ただ、今後、やはり想定外ということがいろいろ起こりますので、ある程度剪定はしなくてはいけないだろうとは思うのですが、問題は道路が3メートルぐらいしか側道がなくて、クレーン車とか、そういったものをどういうふうに入れるのか、一度検討はしたんですけども、渇水期に、中にやぐらを組んで切るとか、本当に大型のクレーンみたいなもので人が乗っかって、川の真ん中までせり出して切るのかというところで、なかなか、これが工法的にうまいところがないというところなんですけれども、もう少し検討をして、あと数年後には、一度手を入れる必要があろうかと思います。
○高橋佳代子委員 当の御本人に御答弁いただいてよかったです、植えた本人に。地域からは、ぜひというような御要望の声が出ていますので、例えば氾濫のところとか、ちょっと、やはりやり方も難しいとは思うんですけども、手を入れていただきたいなというふうに思います。
あと、1時間当たり75ミリ対応のために、目白通りと環七の地下に調整池がありますけども、これは、今回のようなときは開いているとは思うんですけども、区とは、全然連動してないんですか。ちょっとそこら辺のことをお伺いします。
○松田道路整備課長 神田川、そもそも、豊島区では神田川は1線になっていますけれども、豊島区に流れ込む前に善福寺川、妙正寺川で神田川は本線、この3線が合わさって基本的には神田川、新宿を通って豊島に流れ込んで文京に抜けていくと。そもそも、下流側で氾濫が起きるのであれば、上流側でバイパス管をつくって、そこに貯留しておけばいいのではないかということで、環七のほうに大きな貯留管が入っています。今回でいいますと、最終的に、これは結果報告で聞いた時刻ですけれども、12日の15時半ぐらいから夜11時ぐらいまで取水をしていたという事実を聞いてございます。管理をしているのは、東京都第三建設事務所になります。
確かに、我々のほうに今取水始めたよというような報告はないんですけれども、ただ、我々も、神田川の水位をはかるシステムをモニターでずっと道路整備課のところで確認できるものですから、何となくばあっとふえてきたものが、一気にしゅっと確かに下がるような時間があったねと、言われてみればと。そういうようなところから取水開始したのかなというようなことはわかったかなというところはあります。
○高橋佳代子委員 一つ、ついでにお願いしたいのは、お花見の時期になると、3区合同で、ちゃんと桜を植えたにもかかわらず、新宿のほうだけちょうちんがかかったりとか、非常に立派になる。豊島区は暗いまま、いつものまま。毎年言われます、これはどうなっているんだと。これをちょっとどうにかする気ありますかね、ちょっとその点だけ伺います。
○石井公園緑地課長 これは、新宿区は商店街があるんです。文京区は、町会のほうでやられているというようなことで、豊島区についても、やはり地元で盛り上がりがあれば、別にちょうちんをつけることについて、桜に障害があるとか、そういうわけではございませんので、そういうような形で、それぞれの3区連携ができれば可能であるかと思います。
セーフティーネット住宅施策
○高橋佳代子委員 住宅施策について伺いますが、住宅セーフティーネットについては、呉副区長を中心に取り組んでいただき、力を入れていただき、大変にありがとうございます。内容は、家賃低廉化補助、月額1万5,000円、原則10年と、家賃債務保証料1万5,000円を上限に補助ということですが、執行についてはいかがでしょうか。
○星野住宅課長 こちらは平成30年度の取り組みで、今年度も含めての状況で御報告させていただきますけども、登録住宅としては69ございますけれども、予算の執行は、今のところゼロという状況でございます。
○高橋佳代子委員 69戸の登録はわかっているんですけども、執行されないということは、いわゆる本当の意味での住宅セーフティーネットの意味合いとは、また違う住宅というか、要するに家賃補助が要らないような、そういうような住宅ということなんでしょうか、ちょっとお伺いします。
○星野住宅課長 今の登録をされている状況の内訳で申しますと、2つのオーナーの方の登録がございまして、1つは、まさに住宅を困窮されている方にまさに宛てがいたい住宅なんでございますけれども、そこの入居者は、ちょっと都心からの入居者ということで、区民ではないということで、補助の対象から外れたというところでございます。もう一つにつきましては、本来良質な住宅であるというふうには、相当認識はしてございますけれども、ちょっと想定よりもお一人で住まわれるにしては広い、50平米以上の住宅が68戸登録されているような状況でございますので、そういう住宅に困っている方が、比較的低廉な家賃で入れるような住宅の登録というのが、まさに課題かなというふうに認識をしてございます。
○高橋佳代子委員 今の制度だと、そういう住宅もいわゆる登録住宅になってしまうんですよね、要はオーナーが登録しますよとなると。ただ、本当に困っている方々から見ると、到底入れるような住宅ではないというような状況が起きるんです。ちょっと、そこら辺も、まだ、制度的にも課題だなと私も思っているんですけども、また東京都にも新たな補助制度の創設の動きがあると伺っておりますが、これについて伺います。
○星野住宅課長 東京都も2025年まで3万戸、東京都内で、そういった住宅を登録させたいということで、力を入れているところでございます。現在857戸という戸数しかございません。そういった中で、東京都は6月にオーナー向けの政策ですけれども、少額短期保険等保険料の補助ということで、これは保証会社の保証以外に、空室になった場合の家賃を補填するとか、さまざまな住宅改修にも宛てがえるような、そういった低廉な保険にオーナーが入った場合の補助みたいなのも実施をしているところであります。さらに、これは東京都の直接補助なんですが、今現在22の居住支援法人というものを東京都が指定してございますけれども、その中から、さらに東京都が2つの民間の会社を選定してございまして、そちらの会社が登録が進んでございませんけれども、セーフティーネット住宅の入居者に対する見守りなどをやったときに、そういった経費の補助を直接的に実施するというような制度もやってございますので、豊島区も、まさに、これは不動産団体の方々と、そこをやっているところでございますけれども、登録が進んだ先には、こういった東京都の制度も活用するように促していきたいなと考えているところでございます。
○高橋佳代子委員 今お聞きしますと、大分オーナーとしては、貸しやすくなるような制度が少しずつそろいつつあるというように思いますので、しっかり、そこら辺も周知をしていただいて、何とか本当の意味でのセーフティーネット住宅をふやしていただきたい、登録住宅をふやしていただきたいというふうに思います。
安心住まい
○高橋佳代子委員 また、ちょっと話かわりますけども、安心住まいについては、これまで、何度も取り上げているのですが、再契約の折には地域の偏在化を少し是正したりとか、また2階があいていれば、ほかのところの1階を借りるなど、少しずつニーズに合った住宅確保をしていただきたいというふうに思っているんですけども、これについては、少しお考えがあるかどうか伺います。
○星野住宅課長 安心住まい提供事業でございます。ここ数年、空室が50程度進んでいて、そこには、こちらの反省としては、修繕経費というもののしっかりとした積み立てがなかったりとか、あとは、そもそもの住宅自体のバリアフリー化みたいなものとか、地域の偏在みたいなものはございまして、実際、今後それぞれちょっとオーナー、20数あるんですけれども、建設当時からのいろんな区とのやりとりというのも、さまざま少しずつ今調査する中で、ことしの前半にかけて、私は全てだめだったんで、職員も含めて、全てのオーナーに一度直接会って、いろんな区の課題とかを共有させていただいているところです。一歩踏み込んだ交渉をしている方と、ちょっとなかなかこのオーナーは困難だなという方もいらっしゃいますので、そこは丁寧に小まめに情報共有する中で、良質な住宅への転換みたいなこともあわせてやっていきたいと思います。
今回交渉する中で、まずワンオーナー、2つの住宅について、入居者が移転した等々の場合には、返還していいということで了解をいただいていますので、このように地道ですけど、取り組みを進めていきたいと考えてございます。
○高橋佳代子委員 特に安心住まいは、入居者としては高齢者とか障害者の方が多くなるんですけれども、例えば、初めから緊急通報システムを部屋につけるとか、何か後からつけると、結構、その部屋をいじるので、オーナーの許可が必要だったり、大変だというふうに伺っているのですが、初めからいわゆる備品として、設置をしたらどうかと、このような区民からの要望もありますけれども、いかがでしょうか。
○星野住宅課長 まさに、御認識については、私も一緒のところがございます。安心住まい、福祉住宅の大体平均年齢が80歳弱ぐらいなんですけれども、安心住まい提供事業については、おおよそそういった住宅になってございます。福祉住宅には安否確認装置とか、緊急通報装置等々ついてございますけれども、安心住まいのほうは、そういった入居者がお入りになられていると。個人でいろんなシステムをつけられている方、いらっしゃいますけれども、それは、区で把握することが直接的には難しい場合がございますので、住宅課としては、今後予算要求の中でさまざま政経部局と近況について、しっかりと議論いたしまして、今後そういう見守りの仕方等々も、区として、しっかりと対応していきたいと考えてございます。
グリーン大通りエリアマネジメント
○高橋佳代子委員 続きまして、グリーン大通りエリアマネジメント推進事業について伺います。30年度のエリアマネジメント協議会の活動について、まず伺います。
○活田都市計画課長 30年度のグリーン大通りでのエリアマネジメント活動ですが、マルシェ、基本的に月1回開催をしております。大きいマルシェのイベントで、金土日の3日間イベントをすることがあるのですが、それも1回やっております。
○高橋佳代子委員 大分グリーン大通りは変わってきたなというイメージが、私もございます。マルシェも視察させていただきましたけども、大分定着をしてきて、いろんなお店もかわるがわる入ってきたりとかして、大変よい雰囲気になってきているなというふうに思います。
先月は、国家戦略道路占有事業の区域拡大と規制緩和メニューの追加に向けた社会実験、これを実施されたということですけども、これはどのような評価があったのか、お伺いします。
○活田都市計画課長 先月、都市整備委員会で報告をさせていただいたのは、国家戦略の道路法の適用除外のエリアが拡大したということを御報告させていただきました。申請をする前に、社会実験ということで、拡大されるエリアに椅子だとか、テーブルを置かせていただいて、どれぐらいの方がそこでくつろいでいただけるかということと、あと常設のマルシェ、常設の食事・購買施設の特例の許可もあわせて申請しておりましたので、それがどれぐらいの効果があるかということをマルシェを1週間連続で置いて、売り上げを検証したというものでございます。
○高橋佳代子委員 私も今思い出しました。たしか、売り上げも、まあまああったかなというような感じだったでしたでしょうか。
○活田都市計画課長 売り上げについては余りなくて、一部分だけのマルシェの運営を継続的にやっているものでは成り立たないということを検証結果として上げております。
○高橋佳代子委員 やはり、本当に常設で、しかも、ある程度の店舗数があって、集客がないと、なかなか1店舗ずつの売り上げも上がらないというような感じで、現在たしか下水道の工事等々をエリア分けにして進めていかれているというふうな状況だと思うんですけども、池袋のグリーン大通りは、もう昔から結構課題で、池袋駅の顔とも言えるような、大変すばらしい通りなんですけども、どうしても持ちビルが多くて、3時になるとシャッターが閉まったりとか、大変もったいない、もったいないと言ってはいけないんですけど、人のものなので。にぎわいをつくるには、大変難しいようなエリアでございます。しかしながら、それを何とか克服しようと区長も呼びかけをされたり、また、そういった、もうしょうがないから1階に店舗を置くというのは、なかなか難しいので外に車を置いて、何とかにぎわいの継続性をつくろうというようなことで、今取り組まれているんですけども、池袋の顔であるグリーン大通り、今後生まれ変わると私は信じているんですけど、たしか、どこかでシャンゼリゼ通りぐらいのものにしたいと、区長が言ったのかもしれないですけど、今後のグリーン大通りのまちづくりについて、意気込みというか、1分上げますのでどうぞよろしくお願いいたします。
○活田都市計画課長 グリーン大通り、やはり、課題としては権利者ということでございます。権利者の機運が上がらないというところ、それは物販の店舗が少ないというところが原因でございます。そのために、ちょっと長期スパンにはなるのですが、地区計画を強化して機能誘導を図っていきたいと思っています。短期的には、やはりマルシェだとか、そういったことをやっていくというところも、選択肢にあるんですけど、その規模についても、本当にお金をかけてやるのかどうか、常設の店舗ができましたので少数店舗、少数精鋭でいって、あとはファニチャーを置くだとか、そういった工夫をしていきたいなと思っています。来年度、そのあたりについては、じっくり検討していきたいなというふうに考えております。
○高橋佳代子委員 ファニチャーもいいんですけど、いきなり道にぽんとあると逆に座りにくかったり、逆に人が通る中で、座るのは非常に気が引けるので、ちょっと考えていただきたいと思います。