令和 4年予算特別委員会 3月 2日 ②議会・政経・総務費高橋議員

SDGsの取組・条例化

○高橋佳代子委員  今日から款別審査ということで、よろしくお願いいたします。

私はSDGsの取組についてお伺いをしたいと思います。

本区は何度も言われますけど、消滅可能性都市というふうに言われましてから、それを何とか脱却するために女性にやさしいまちづくり、また子どもにやさしいまちづくりを推進をしてきまして、持続発展都市を目指してこれまで取り組んでまいりました。まさにピンチをチャンスに変えるという高野区長の御決意のとおり、私たちどももそれを全面的にバックアップをしてまいりました。そしてSDGs未来都市、自治体SDGsモデル事業に都内初でダブル選定をされ、名実ともに持続発展都市豊島区として全国の先駆を切る取組を現在しているというふうに私は確信をしております。

新たな基本計画の中では、全ての施策をSDGsの視点でSDGsの17のゴールにひもづけされて区の最上位の計画でSDGsの位置づけができたということについては、大変すばらしいというふうに思ってございます。そこでなんですけれども、各所管が17のゴールを意識して努力をしていくというようなことは重要でございますけれども、各部局で連携をすることで一つのゴールが複数のゴールにつながるというような工夫、発想の転換ですね、これが非常に重要になってきて、また相乗効果を生み出すというようなことが考えられます。それでやはりその鍵になるのはSDGs担当課であるというふうに以前も申し上げたかもしれませんが、私は考えております。国のSDGs推進円卓会議でも政策の統合実施のための司令塔設置で役割、縦割りを解消するべきだという、要するに司令塔の設置が大事だというふうに意見も出ているところでございますけれども、そのお考えについてまずお伺いしたいというふうに思います。

○星野SDGs未来都市推進担当課長  今委員御指摘いただいたとおり、一つの事業が様々なゴールに結びつくという相乗効果というのは非常に重要な課題だと思っております。ちょうど昨年の今頃だったかと思いますけれども、私が防災をやっていた頃に、委員からアドバイスというか、様々御意見をいただきながら防災備蓄用品の生理用品を配布をさせていただきました。防災の備蓄というのはゴール11の持続可能なまちづくりにつながっていると思いますけれども、使用期限間近の生理用品を必要な方にお配りすることというのは貧困をなくそう、ゴール1、例えばジェンダー平等を実現しようというゴール5につながったと非常に担当者としては正直そういう発想がなかなかなかったので、非常に勉強になりました。くしくも今SDGs担当課長としてこの職に就いておりますが、この事例というのは非常に私の中で大変大きな勉強になりました。来年度は例えばスポーツまつりと障害者のスポーツの集いが連携するというようなお話も聞いております。SDGsの担当としては、こうした好事例を庁内中だけではなくて、ほかの自治体の好事例なども情報収集して研究しながら、そういう相乗効果を生み出せるように努めてまいりたいと考えてございます。

○高橋佳代子委員  そうですね、もう1年前になりますね、本当に当時、生理用品が買えないというようなアンケート結果が、そういう方が非常に多かったというアンケート結果の下に、豊島区が即断即決、高野区長にもしていただいて、全国で初めて自治体として配布が始まったということは非常にそういう意味では大きな成果であったというふうに思っております。

昨年度にSDGs未来都市及び自治体SDGsモデル事業に選定され、3年計画のうち2年が経過をしたということでございますけれども、国にどのような評価をいただいているのかお聞きしたいと思います。

○星野SDGs未来都市推進担当課長  コロナ禍の中で策定した指標というのはなかなか評価難しいというところではございますけれども、昨年の10月に国の自治体SDGs推進評価調査検討会からヒアリングを受けました。その中のヒアリングの結果といたしましては、誰もが主役の劇場都市、国際アート・カルチャー都市構想と誰一人取り残さないSDGsの理念というのはまさに合致するものだと、今後の一層の具体的な成果を上がることを期待する。経済、地域経済の活性に貢献する取組の推進を期待するという非常に高い評価をいただいております。

○高橋佳代子委員  そういう意味では、豊島区が目指してきた将来像というのはまさにSDGsと合致をしているということで、ずっとこれからもこの取組を進めていくわけですけれども、新年度予算の中にこども未来国連というのがございます。先ほど概要はお聞きをしました。自治体初の意味もお聞きをしましたけれども、これでこれは対象が小学生ということで先ほどお話がございましたが、中学生に対してこのようなSDGsを学ぶような機会というか、同じようなものがつくれないのかをちょっとお伺いをしたいというふうに思います。

○星野SDGs未来都市推進担当課長  まず、来年度は子ども、小学生向けの事業というのを展開していく予定ではございますけれども、例えば国連、模擬国連などというのは高校生とかそういった方たちを対象にしたすばらしい取組というのも既に行われているところもございますので、今回のこども未来国連をきっかけにもう少し広げられるようなこともあるか検討していきたいと思います。

○高橋佳代子委員  私がその後言おうと思ったんですけど、実は模擬国連というのがございまして、高校生なんかは全国で100名、あれは選ばれた子が高校生たちが国連大学に集まって2日間、英語で討論をすると。各国の大使の役割でその国の政策を全部勉強して、その国の提案しそうなことをしっかりとテーマに沿って提案をし、また交渉をし、そして決議を行うというようなことが実は行われております。なぜ知ってるかというと我が家の子どもも実は参加したことがあって、非常にそのとき私も一緒になって国連の勉強を毎日毎日した、いろいろ計画とか勉強した思い入れがあって懐かしいんですけれども、そのときにやはり非常に高い何ていうんですかね、意識の高さ、高校生でこれだけのことを世界のことを考える子どもたちがいるんだったら大丈夫だなと思うぐらいの非常に高い意識の子たちが集っていらっしゃいました。

そういうことを考えると、やはりSDGsも国連で採択されたものですけれども、そういう意味では世界の課題とかそういうもっとグローバルに視点を持って、そして行動を起こせるような本当に何ていうんですかね、人材というか、そういう子どもたちをやはり育てられるように意識啓発というか、育成というか、最後はそういうところにいくぐらいのそういう意識の高い子どもたちを育成する行いを、行いというか取組をぜひお願いをしたいというふうに思うんですが、同じような質問ですみませんが、もう一回ちょっと模擬国連についてもお伺いします。

○星野SDGs未来都市推進担当課長  模擬国連も非常にすばらしい取組で、本当に子ども、高校生とは思えないようなすごいレベルの高い会議だと私も認識しております。例えば子ども会議、私どもの今回のこども未来国連で学んだ子たちが今度中学生になったときに、もう少しステップアップした中学生向けのそういう事業というのも必要なのかもしれないなと思ってます。もちろん今の中学生にも必要なものがあれば、教育委員会とも連携しながら豊島区の子どもたちにそうした取組というのをしっかりと支えられるようなことは検討していきたいと考えてございます。

○高橋佳代子委員  この実は日本の模擬国連の代表が今度国連に行って世界の子どもたちと議論をするというようなことがあるので、ぜひそこに送り出せるように豊島区の子どもたちを取組をお願いしたいというふうに思います。

次に、SDGs特設ホームページ、としまSDGsアクション!についてお伺いをします。

昨年10月下旬に開設されて以降、多くの区民や企業の方々の取組が紹介をされておりますけれども、このとしまSDGsアクション!のホームページですけど、どのようなコンセプトで取り組まれたのか、まずお伺いしたいと思います。

○星野SDGs未来都市推進担当課長  このホームページなんですけれども、単なるイベントの告知だとかそういったページではなくて、区民の皆様や団体、企業の皆様の取組を通じて、そうした取組の何げない一つ一つがSDGsにつながっていくのだということを知っていただくような温かみのあるホームページというものを目指して開設をいたしました。

○高橋佳代子委員  いろんな企業の方とか区民の方とか出ていらっしゃるんですが、紹介されている方はどのような基準で選ばれてるのかちょっとお伺いしたいと思います。

○星野SDGs未来都市推進担当課長  まずは我々の仕事の中で、例えばIKEBUSだとかそういった関わりの中で連携させていただいている方とお話をさせていただいて紹介を始めたんですけれども、取材をしていく中で、ホームページを見た方や取材していただいた方からの紹介だとか、また口コミだとか、そういった方々も紹介をいただけるようになってきたので、これからはそうしたところにも広げていって区内様々な方々の取組を今後も紹介していきたいと思っております。

○高橋佳代子委員  今日からはじめるSDGsというページもあって、ちょっと見てみたんですけど、理念的な感じのところがだっと。確かに考え方としてはそうだよなと思いながら、例えばごみ減量でやってるフードドライブとか実際に動けることはあるわけですよね。教室でもやっていただいてますけど、生ごみが出ない料理の仕方とか、そういうとことか一緒に何か現実的にこういうことができますよというのをもうちょっとすぐに行動ができるような、促せるような何か工夫ができないのかなというふうに考えるのですがいかがでしょうか。

○星野SDGs未来都市推進担当課長  ホームページのメニューについてもこれから様々増やしていきたいと思っておりますので、引き続き御指導いただければと思います。よろしくお願いいたします。

○高橋佳代子委員  すみません、うるさくって。

あと、90周年ということで、大きな節目の年になりますけども、その中のテーマでもやはりSDGsが大きなテーマになってますけれども、何か90周年を意識して新たな取組とか何か考えていることがありましたらお聞かせください。

○星野SDGs未来都市推進担当課長  先ほどの答弁でも様々ありましたけれども、今回の90周年というのは未来につながっていくそういうきっかけの節目の年であると考えております。90周年、様々催しが行われるかと思いますけれども、催しに携わる方々の思いを掘り起こしながら10年後の区制施行100周年に向けて豊島の未来を考えるきっかけとなるホームページとしていきたいと考えております。

○高橋佳代子委員  豊島区といえばSDGsだと思ってホームページ見ればいろんなことが分かってすぐ何か始められるというような分かりやすいページをぜひお願いします。以前、冊子を作っていただいたんですけども、非常にカラフルで若い女性に大人気でした。かわいいと言われて、下さいと言われて、豊島区、こんなかわいいの作るんですかという。割と若い方のほうが意識が高くて、いろいろ聞くと大学院でSDGsを勉強してますとか、逆にそういう研究をしてますという方が豊島区の中にも非常に多く若い女性の中でいらっしゃったので、いろんなあの手この手でぜひよろしくお願いをしたいというふうに思います。

それで、内閣府はSDGsの理念に沿って進めることにより、SDGs政策全体の最適化、そして地域課題の解決の加速化という相乗効果が期待できるというふうにしておりまして、だからこそ地域でSDGsを進めることが大事なんだというように意見をされております。以前、蟹江先生にお会いしたときに、なかなか日本の法律でSDGsを推進するという法律がなかなかできないというようなお話もちょっとお伺いをいたしました。そうした意味では、ぜひ条例で、豊島区で条例としてSDGsを推進するものができないだろうかというようなお話を伺ったこともあります。北海道の下川町(ちょう)という町(まち)では、下川町における持続可能な開発目標推進条例というのができてたり、群馬県桐生市では持続可能な開発目標(SDGs)を桐生市のまちづくりに生かす条例というのがあったりですね、茨城県下妻市では下妻市SDGsに基づく持続可能なまちづくり推進条例などなどいろんな自治体が、いろんな自治体といってもまだ実は東京の中でSDGsと語るような条例はまだないですね。江戸川がつくってますけど、みんなのという感じの条例なので、はっきりSDGsという感じではないんですけれども、こうしたような様々な条例、自治体では、自治体でやはり法律となる条例でSDGsの推進を義務づけているというふうになってだんだんきております。蟹江先生もおっしゃってました、ぜひ豊島区の中でSDGsを推進するんだということを条例化をぜひ御検討いただきたいというふうに思うんですが、課長では答えられないかもしれませんが、ぜひよろしくお願いしたいというふうに思います。

○高野区長  このSDGs御提案いただいたときは、まだまだ私自身も十分な理解をしておりませんし、SDGsそのものが全世界で環境問題を含めて決議をしたというような本当に大きなグローバルなものでありまして、まだまだこれから検討し、そしてその時期が来たときは、あのときはたしか2年ぐらい後というような、来年あたりというような感じがありましたけど、御提案をさらにさらに早めて、このSDGs、絶対に取り組むべき、まさに行政が進めているそのもの事業全てがSDGsにつながっているというような、そんなような認識をいたしまして、そして思い切っていち早くSDGsに挑戦、選定をという、本当に短期間で内閣府にも申請し、ただ、言われたことは、私たちがやっていることそのものがSDGsのことなんですよというようなそんな面で自信を持って申請をして認定を受けたわけでありますけど、本当にまさかこのようなコロナ禍の中でこの2年間、この2年間で押し詰められた本当に閉塞感あり社会全体が本当に押し詰められてるときにこそSDGsの取組というのは本当に東京で初めてこのような選定であり、その後、昨年は墨田、江戸川が認定をされましたけど、やはりこの取組いち早くしたことは決して間違ってなかったかな。それだけにこれでおしまいじゃなくて、これからなんで、そういった意味も含めて今担当課長とのやり取りもございましたけど、私はこれからの豊島区が目指すゴールが2030年でありますけど、そういう目標を持ってやっていく。本当に私も今タイミングよく、本当にタイミングよくこういうコロナ禍の中で取り組んだということは、本当にこのピンチをチャンスに変えていく一つの大きな手段にもなっているという認識をしております。それだけに今御提案をいただいた件に関しても十分SDGs推進条例といいますか、さらに浸透させて、ふさわしいやはり条例はつくらなきゃいけないな、そんな強い思いを持っておりますので、しかもこれ先ほど来お話ししたように、子どもさんを中心にこれを進めていくという、未来に向けて、SDGsは未来都市ですから、その辺も含めてこれから十分、十分でまた検討じゃなくてもうそれを進めていくという覚悟でやってまいりたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。