令和 4年予特 3月14日⑧全部の補足質疑

フレイル・高齢者の健康促進・優しい街づくり

○根岸光洋委員  よろしくお願いいたします。

私のほうからは、人生100年、100歳、健康で過ごせる時間をいかに長くするか、健康寿命を延ばすための重要な施策ということで高齢者の健康施策について、高齢者に優しいまちづくりについてお伺いしたいと思います。

コロナ禍で外出の機会が減って、高齢者のコロナフレイルの進行が懸念されてますと、このような新年度予算でございます。

まず初めに、高齢者のコロナフレイルというのは、これ、定義というのはどういうものなのか、簡単に御説明いただきたいと思います。

○猪飼高齢者福祉課長  コロナフレイルでございますけれども、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴いまして、外出の自粛ですとか、人との出会ったりする機会の減少、そういったことから身体機能の低下、そして認知症の機能の低下等、健康に影響を及ぼすこと、そういったことをコロナフレイルというふうに言われております。

○根岸光洋委員  それで、新型コロナの影響が大変に大きいと思います、高齢者の方が外になかなか出かけることができず家に閉じ籠もってる。そういう意味では、健康に対する悪影響というか、影響は大きいなというふうに考えております。2週間の寝たきりで失う筋肉量は加齢による7年間で失う筋肉量に匹敵するというんですね。筋肉が低下するといかに戻すのが大変かということを、若い人はそうではないかもしれませんが、高齢者、中高年にとっては大変な課題であると思ってます。

その中で、新年度に様々、だれでも食堂とか、いろんな新企画等計画をされてますが、この主な内容について簡単に御説明いただけますか。

○猪飼高齢者福祉課長  何点か新規拡充事業を出させていただいております。

まず、介護予防推進事業でございます。こちらにつきましては、これまで高田の介護予防センターですとか東池袋フレイル対策センターで、通ってきていただいて講演等、講座等を実施するもの。なかなか来れない方もいらっしゃいますので、そちらを縮小して区民ひろば等、アウトリーチの事業を回数を増やして実施するというようなものでございます。やはり地域に身近な施設で、介護予防、フレイル対策をできるということはメリットだと思っておりますので、そういった事業を展開していくというものでございます。

あともう1点、御紹介させていただくのは、短期集中通所型サービス事業でございます。こちらにつきましては、3か月間の短期ということなんですが、ちょっと前の自分を取り戻すということを念頭に取組を進めるというもので、リハビリを中心に行っていくというものでございます。

通常、在宅サービスを通い続けるというようなことが多いんですけれども、短期で、3か月集中してやることによってちょっと前の自分を取り戻して、その後は、また区民ひろば等で体操を行うことによって健康の維持増進を図っていくというようなものでございます。

○根岸光洋委員  ありがとうございます。フレイル予防日本一のまちづくりを展開すると、そういう予算の下でいろいろ様々計画されていると思います。

区民ひろばという言葉も出ました。場所としては様々あると思うんですが、この区民ひろばでも、これ以外のもので、高齢者の健康について推進している事業があれば御紹介していただければと思います。

○猪飼高齢者福祉課長  区民ひろばでアウトリーチ事業、かなり展開してるんですけれども、区民ひろばでも自主的な事業で実施していただいております。また、自主グループの活動も、例えばとしまる体操のグループも、もう100を超える団体もあるぐらいなんですけれども、そういったグループが活動していただいております。

高齢者福祉課においては、フレイル機器を全区民ひろばに設置しまして、フレイルチェックをしながら、また、専門職による健康相談もお受けしながら対応してるというようなことでございます。

さらには、介護予防・日常生活支援総合事業という事業も区民ひろばの場をお借りしながら展開してると、そういうような状況でございます。

○根岸光洋委員  ちょっと区民ひろば課長からはなかったんですけど、それを総括したいと思いますが、そのほかにも区のスポーツ施設で行われてるもの、これ学習スポーツ課になると思うんですが、こういった中で高齢者に対するサービス、サービスというか、健康の増進として使用料の減免というのを行われてると思うんですが、コロナ禍での利用者の動向はどうなってるか、ちょっと簡単に御説明いただけますか。

○小池文化商工部長  65歳以上の区民の方の体育施設の使用料につきましては、通常400円のところを200円に減額しておりますが、そちらの減額の申請状況でございますが、今年の2月分までで約1,300件ほどとなっております。コロナ前の平成30年、あるいは元年の頃には2,000件程度ということなので、ちょっとかなり数的には減っているというような状況でございます。

また、体育施設につきましては、指定管理者が自主事業ということで、シニアの体操教室ですとか健康づくり教室、そうしたものを取り組んでございます。

○根岸光洋委員  大分高齢者の利用が減ってるということなので、ぜひこれを、コロナ禍でありますけれども、工夫しながら伸ばしていただきたいと思います。

教育のところでもちょっとお聞きしたんですけど、今度、学校ですね、学校でも開放事業というのを学校、教育委員会でやってます。中学生開放の、開放の再開をお願いしましたけど、今度、個人開放の中で、特に高齢者がよく利用している健康ということで、例えば卓球ですね、卓球の個人開放へ行くと、ほとんど70歳から、80歳、平均年齢が70代中盤ぐらいかなって思われる方が一生懸命汗を流していらっしゃるんですね。この個人開放が、コロナ禍で2年間、約2年間中止になってます。この中止になってる理由というのをお聞かせ願えますか。

○小野放課後対策課長  放課後対策課長です。

コロナの影響がありまして、個人で開放しているということで、仮に感染者が出た場合の連絡、団体の場合は団体の責任者が実施するわけですけれども、それぞれの個人の状況、それからやっぱり高齢者が多いということで、リスク軽減ということで、ただいま休止をしているところでございます。

○根岸光洋委員  言ってることは分かるんですけど、団体も個人も来られる方が区民の方ということで、それでまた今、高齢者が来ると健康の心配があると言いますけど、逆に私たちが、ワクチン打ってる私たちがワクチンを打ってない子どもたちがいる学校に行くのは、それも危険、怖いというか、危険なんですよね。それの中でもあえて学校にね、今、子どもたちのワクチン接種も進んでるのでね、そういう意味ではもう状況も変わってきておりますので、そういう理由もあるかと思いますが、少しずつ状況も変わってきてますので、ぜひこの再開を目指してもらいたいと思うんですね。

この個人開放に来られる方々、多くの方は、その場を楽しみにしてます。じゃあほかの施設、今のさっき言ったスポーツ施設とか区民ひろばでもやってますよね。そういうところに、じゃあ行けるのかというと、これなかなか難しいんですね。今までずっとやってた団体の方の中にぽつんと行っても、なかなか入れてもらえないというか、入るのが難しいんです。そういう意味では、今までやってたところ、なれ親しんだ学校の体育館を使って個人開放にいそしむというのは、非常に大きな意義があると思っております。

なおかつ、先ほども言いましたけど、高齢者の筋肉の失う量というのは、時間というのは、取り戻すのに大変な時間と、がかかるわけですね。なおかつ、もう心が折れちゃって、せっかく今まで頑張ってスポーツして健康に頑張ってた方が、2年間も休んじゃって、どうしようと、もうこれ以上いいんじゃないかと思われる方もね、それがまた病気になったり、いろんな面で、医療費の向上にも関わったりとか、または地域のコミュニケーションが分断されたりとか、また学校、特に学校においては、地域の方が学校に足を運ぶということは、非常に私は重要なことだと思うんですね。こういうことを通して皆さんが交流していく意味では、この学校の個人開放というのはぜひ再開を早くしてもらいたいなと思っております。

とにかく、個人開放の場合、誰が来るか分からないということをおっしゃってますけども、これもう信用とね、信頼と、地域の声をね、また高齢者の命と健康を守るという、そういう観点から再開をぜひ、またいろんな様々な安全対策を講じながらやっていただき、人生100歳、健康で長生きして楽しんでいただけるような、そういった豊島区の高齢者にやさしいまちづくりを大きく大きく展開していただきたいということをお願いして、最後、どなたかお答えいただけるなら、ちょっと今のをお願いします。

○高野区長  消滅可能性都市、指摘受けて、その対策の4つの柱の一つに高齢者対策ということを掲げました。本当に委員おっしゃるように、高齢者にやさしいまちづくり、これは本当にもう、団塊の世代をはじめ、どんどん高齢者が増えていく中で、この豊島区としてもしっかり、本当に先ほど冒頭に言われたように、まちづくり、高齢者、日本一を目指してということで、特にこれらについては、高齢者クラブの外山会長がもう本当にかれこれ10年ぐらい前からこういうようなことを強く申されておりましたので、これらを含めて、今後の高齢者対策、しっかりとやってまいりたい、まさに全庁挙げてというような、そんな思いでやってまいりたいと思います。