令和 4年予算特別委員会 3月 2日 ②議会・政経・総務費ふま議員

女性のデジタル人材

○ふまミチ委員  本日からの款別審査、よろしくお願いいたします。

私のほうからは、男女共同参画推進計画についてお伺いをいたします。

女性のデジタル人材についてお伺いをいたします。

デジタル化推進は豊島区未来戦略推進プランの重点テーマになっており、ICTを活用した利用者目線の住民サービスと行政事務のデジタル化を進めていただいております。政府は昨年の末に閣議決定されたデジタル社会に実現に向けた重点計画や女性活躍男女共同参画の重点方針2021に公明党の強い主張により、女性のデジタル人材育成の推進が明記をされました。本区は今、第5次としま男女共同参画推進プランを策定中かと思います。この女性のデジタル人材育成についてどのようにお考えになってどのように振られていくのかお聞かせ願いたいと思います。よろしくお願いいたします。

○佐々木男女平等推進センター所長  国におきます男女共同参画推進プランにおきましても大きな課題ということで取り上げられておりますし、今委員がおっしゃられたとおり、今年度の重点方針の第1番目にデジタル人材の育成ということが取り上げられております。本区の現在策定しております第5次男女共同参画推進プランの中におきましては、雇用拡大、雇用機会の拡大、就職及び再就職への支援という施策の中におきまして女性の就労に関する支援というものを重点事業として掲げております。ここに具体的にデジタル人材ということで分野まで特定しているわけではございませんが、関係機関とともに就職や再就職に必要なスキルを身につける講座等を開催しますというふうにうたっておりますので、今後、進めてまいりたいというふうに考えております。

○ふまミチ委員  分かりました。私どもとしては女性のデジタル人材という部分をちょっと入れていただけたらなと思いますが、はい、分かりました。

経済産業省は社会のデジタル化に伴って情報システム部門などで働くIT人材が30年には最大で約79万人不足するというふうに試算がされています。この課題の解決を目指して、男性に比べてデジタル人材が少ない女性に的を絞って取組を進める意義が大きいと思っています。さらに重要なのは女性の就労環境の改善であります。非正規で働く女性の占める割合が高く、失業などで困窮する女性の増加が問題になっています。子育てや介護などでフルタイムの仕事ができない女性をどう支援しニーズに結びつけていくのかが鍵になってくると思っています。区として困窮する女性自立支援に対して男女共同推進センターではどのような取組をされてきて、また効果があれば教えていただけますか。

○佐々木男女平等推進センター所長  女性の就労環境の状況におきましては、国の報告書等におきまして実態を把握をしておりますが、区単独、区の中でおける女性の就業環境の状況ということは実態把握が大変難しいというのが実情でございます。そうした実態を把握することも大きな課題であるというふうに考えております。男女平等推進センターにおきましては、女性の再就職、就職に向けまして、共催事業という形で東京しごとセンターやハローワーク等と連携した事業を行っております。それ以外に自立支援というところですと、自立支援担当や子育て支援課のほうで貸付けや給付金等の事業を行っているところでございます。

○ふまミチ委員  実態把握というのはとても難しいということはよく分かります。いろんな課と連携を取りながら支援をしていただいてるということで、それもまたもっともっと拡充していただければなというふうに思っております。

デジタル関連の仕事は感染症の影響を受けにくい上、育児や介護をしながらでもテレワークで取り組めます。子育てや介護等によるフルタイムで働けない女性のためにテレワークで働くことのできる地域を日本全国に増やし、自治体と一緒に地域でテレワークを育成し、働く場づくりのために企業や自治体のデジタル化支援を両軸で行い、両者をマッチングさせることで地方創生に貢献しているマイムという民間企業があります。この企業、2018年に開始したプロジェクトで、完全オンライン、女性にRPA開発スキルを教育し、その中、企業で働くことのできるレベルまで到達した女性たちをRPA女子と呼び、合計966名を育成をしていると。一方、RPAを導入したい企業や地方自治体を開拓し、現在までに1,100のマッチング数が実現しているということが先日お伺いをいたしました。このような取組はとても有効なのかなというふうに考えますが、こういったものは男女共同参画推進センターだけではできないかと思いますけれども、このような取組は区としてはどのように有効とかどのように考えておられるか教えていただけますか。

○佐々木男女平等推進センター所長  女性のデジタル人材の育成につきましては、女性の経済的な自立につながるという点、また、知識の習得という点で大変有効であるというふうに考えております。この事業におきましても経済的に一般の賃金よりも高い収入を得られているということをお聞きしておるところでございます。一方、こうしたものを区の事業の中に取り入れるかというところにつきましては、まだまだ検討が必要であるというふうに考えております。

○ふまミチ委員  分かりました。ぜひともちょっと御検討していただければと思っております。

また、国の支援としてハローワークの求職者などを対象にしたデジタル分野の訓練コースの拡充、また大学などのリカレント教育によるデジタル分野への就職、転職支援があります。また、一部の大学が女性専用コースを開設するといった動きにもつながっていると聞いています。しかしながらここで大切なんだなと思うのは、これらの取組がいかに周知をしていくか。せっかくこういったいい取組があっても知らない方がいらっしゃると意味がないのかなというふうに思っております。このような取組を男女共同参画推進センターを中心に全庁挙げて周知徹底をしていただくそのような仕組みをつくっていただきたいと思いますが、いかがでございましょうか。

○佐々木男女平等推進センター所長  こうした事業は有効であるにもかかわらず、なかなか知らしめることができないということは大変大きな課題だと思っております。先ほど申し上げましたとおり、東京都のしごとセンターですとかハローワーク等と連携した事業も行っておりますので、そうした機会を捉えたり、また、男女平等推進センターだけではやはり限界があるというふうに考えておりますので、関係各課と連携の上、周知活動にも努めてまいりたいというふうに考えております。

○ふまミチ委員  ありがとうございます。ぜひともよろしくお願いしたいと思っています。

また、女性のデジタル人材の育成という意味から、若い頃からそういった講座というかやったほうがいいのかなと思っております。中高生に向けた講座など、学ぶ場があると本当に将来の選択が広がりますし、また将来、高収入な職への機会が増えるというふうに思っております。テクノロジー分野の教育とエンパワーメントを通じ、ジェンダーギャップを是正するために女子中高生の支援を行っているWaffleという法人があります。このような法人に講座を開催していただき、していただくのも有効なのかなと考えますが、いかがでございましょうか。

○佐々木男女平等推進センター所長  まさしく裾野を広げるということでは若い方へのそうした教育が重要であるというふうに考えております。今委員御指摘のございましたWaffle様でございますが、まさしく来年度、令和4年度に事業を現在企画しておるところでございます。対象といたしましては女子中高生、当然オンラインで御自宅からですとかそういったパソコンのある環境の中で受講していただくということで、夏休みを想定しております。実際にプログラミングをしていただいたり、またこういったIT企業にお勤めの方とトークセッションのようなことを行っていただきまして、こうしたデジタル分野に関係を持っていただく機会をつくりたいというふうに考えております。

○ふまミチ委員  とてもいいことを聞きました。ありがとうございます。

この夏休みに開催されるということなんですけれども、何名ぐらいの方を予定をされてるんでしょうか。

○佐々木男女平等推進センター所長  現在15人から20人ということで考えておりますが、対応できるWaffleさんのほうの人数が確保できればもっと広く対応することが可能というふうに聞いております。

○ふまミチ委員  ありがとうございます。ぜひともまた増やしていただけたらありがたいなというふうに思っております。

そして、先日ですけれども、私ども公明党が女性の健康週間にちなみ女性のステップアップ講座というのをユーチューブで研修というか講座がございました。その中でDXとか本当に私たちなかなか60過ぎますとデジタルというものに関して、どうしてもちょっと一歩引いてしまう部分があったんですが、そこでそういったお話を伺ったときに、本当に聞けば、講習受ければ少しずつ分かってくるな、理解ができるなというふうに感じております。ですので、また一般の女性にも向けたそういった講習会なども考えていただけたらと思います。国の地域女性活躍推進交付金とかも使えるというお話も伺っておりますし、また東京都の補助金のオーダーメード型女性仕事応援出張テラスというのも使えたらそういったものを使いながらぜひとも開催していただけますようお願いして私からの質問を終わらせていただきます。